みんなのN響アワー|NHK交響楽団
もっと自由に、クラシック音楽を。「みんなのN響アワー」は、クラシック音楽をもっと自由に…
記事一覧
#2 パンデミック時代を生きる「美しい時間」と共に。
2021年夏。ファビオ・ルイージ氏をスイス・チューリヒのご自宅にお訪ねし、くつろいだ雰囲気の中で、楽しいお話を伺う機会に恵まれた。チューリヒ湖に面する古い館が氏の住まい。窓からはキラキラと青く光る湖面の先に対岸の丘陵が見渡せる。
「マスク、お外しになっても僕の方は構いませんよ。ちなみに僕も、そして妻も、ワクチン接種は済ませています」
コンサート会場でも街のトラム内でもマスク着用が義務づけられて
#1 カーニヴァルに託すものー「ハレとケ」の対比とその型。|長坂道子
日本固有ではない「ハレとケ」柳田国男が「ハレとケ」ということを言った時、そこで彼がイメージしていたのは、祭りや伝統行事、そしてそれに対する「日常」。2つの異なる時間の対比だった。その彼がフィールドワークの主な場とした東北地方のお祭りを一度でも体験したならば、厳しい自然環境のもと、寡黙に勤勉に、貧困と背中合わせに先祖代々、暮らしを営んできた彼の地の人々の、ハレの場におけるドラスティックな変貌(へんぼ
もっとみる「5回目のN響は、仕事の美学を感じられた」|辻愛沙子さん(クリエイティブ・ディレクター)
人の熱量を体感する。私の母はクラシックが好きなので、幼い頃から両親に連れられてコンサートに行っていました。ひとり暮らしの今も、ちょっと特別な家族のイベントとしてコンサートに行くことがあります。つい先日も、父と平日に待ち合わせてクラシックのコンサートに行ってきたばかり。N響はクラシック音楽だけでなく、《交響組曲「ドラゴンクエスト」》シリーズのCDを出していることもあって、格式がありながらも親しみを感
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