#1 パーヴォ・ヤルヴィ(N響首席指揮者)|「これからの音楽家に必要なのは、変化とアイディアである」
名演が生まれる瞬間、オーケストラを見渡すようにステージの中央に立ち、全身を使ってタクトを振るうのが指揮者です。客席からは後ろ姿しか見えず、少し謎めいた彼らですが、演奏のテンポや音の強弱を示しながら、曲のイメージを先導する演出家として、そしてオーケストラ全体の監督として、先頭に立って一つひとつの演奏を作り上げているのです。連載企画「教えて、指揮者のみなさん」で、N響にゆかりのある世界的な指揮者たちに投げかけるのは、ポップミュージックを中心にジャンルを越えて活躍する音楽家たちから