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ミュージシャンたち、N響へ行く。

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「ミュージシャンたち、N響へ行く」は、普段はポップスのフィールドで活躍するミュージシャンたちが、N響の楽員たちと語らったり、リハーサルの現場やコンサートを訪れたりすることで、彼ら… もっと読む
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#4 ルールと自由の狭間で、トランペットが語る音とは。

※このコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。 先輩に連れて行かれて20数年。トランペットを始めたきっかけとは。佐瀬:今日はよろしくお願いします。N響の練習所、初めて来たのですが、めちゃめちゃ大きな建物でびっくりしました。 菊本:数年前に改修工事が行われて綺麗になったんですよ。僕が2003年に初めてここに来た時はどこに来たのかもわからないくらいの外観でした(笑)。 佐瀬:そうなんですね(笑)。トランペッター対談ということで早速なのですが、菊本さんがトランペットを始めた

#3 ドラムとパーカッションが共鳴。溶け合うビートを奏でるために。

※このコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。 プラスチックの縄跳びや水槽まで使うパーカッションの幅広さ。伊吹:初めてN響の練習場に来たのですが、僕が普通に生活していては到底足を踏み入れられない場所なので、いつものライブやコンサートより緊張しています(笑)。 竹島:そうですか?(笑) 今日はよろしくお願いします。早速ですが、多くのオーケストラで、ティンパニ担当とそれ以外のパーカッション担当に分けられていて、僕は後者として、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、タンバ

#2 ハープってどんな楽器? 現代音楽と通じる知られざる音色。

※このコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。 “琴線に触れる”を体現した、ハープという楽器。 早川りさこ(以下、早川):今日はN響の練習場においで下さってありがとうございます。ずっとお会いしたいと思っていました。 ウエスユウコ(以下、ウエス):こちらこそありがとうございます。初めて入りましたがすごい空間ですね。壁がギザギザしていて音がよく響きそう。 早川:普段はオーケストラ80人くらいで演奏している場所なんですよ。さて、ウエスさんが今日お持ち下さったのはどんなハープ

#1 クラシックと、ポップスは、地続きだ。

クラシックやアンビエントなど、さまざまな音楽のエッセンスを取り込みながら活躍する音楽家であり、WONKやmillennium paradeのキーボーディスト、映画音楽作曲家としても活躍する江﨑文武さん。4歳でピアノを始め、子どもの頃はジュニアオーケストラに所属していたという彼は、その音楽活動の端々でクラシック音楽から影響を受けてきたといいます。今回江﨑さんがN響を訪れ出会ったのは、N響を指揮する世界的巨匠たちをアシスタントとして支えてきた指揮者の熊倉優さん、ヴィオラ首席代行奏