みんなのN響アワー|NHK交響楽団

もっと自由に、クラシック音楽を。「みんなのN響アワー」は、クラシック音楽をもっと自由に、気軽に楽しむためのNHK交響楽団の新しい発信地です。N響のメンバーだけでなく、さまざまな音楽家も招きながら、クラシック音楽のあたらしい入口を作っていきます。

〇〇回目の、N響。

生のクラシックコンサートの醍醐味は、何回訪れても、常に新しい感動や発見が得られること。例えば、はじめて訪れた時にはただひたすら音に身を委ね、2度目のコンサートでは奏者の表情に注目し……、回を重ねれば、お馴染みの楽員を目で追うようになることもあるかもしれません。この連載企画「〇回目のN響」では、はじめての方にもそうでない方にもN響のコンサートを鑑賞してもらい、会場でどんな体験ができたのか、その日の演奏からどんなことに思いを巡らせたのか、話を聞いてみます。

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「8回目のN響は、体感する悦びを改めて教えてくれた。」|片岡真実さん(森美術館館長)

芸術は、五感で体感するもの。今回、N響の池袋Cプログラムに初めて訪れました。通常のコンサートは2時間ほどありますが、いつも「1日が24時間では足りない」と思うほど日々せわしないものですから、休憩なしの約1時間のプログラムは、すごく気楽に楽しむことができて、これはいいな、と思いました。 そして何より、コロナ禍において、なかなかリアルな芸術体験ができない日々が続いたので、生のコンサートの素晴らしさに感動しましたね。コンサートホールという特別な空間のなかで、奏者と楽器から放たれた

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「5回目のN響は、仕事の美学を感じられた」|辻愛沙子さん(クリエイティブ・ディレクター)

人の熱量を体感する。私の母はクラシックが好きなので、幼い頃から両親に連れられてコンサートに行っていました。ひとり暮らしの今も、ちょっと特別な家族のイベントとしてコンサートに行くことがあります。つい先日も、父と平日に待ち合わせてクラシックのコンサートに行ってきたばかり。N響はクラシック音楽だけでなく、《交響組曲「ドラゴンクエスト」》シリーズのCDを出していることもあって、格式がありながらも親しみを感じるオーケストラという印象があります。 ピアノやバレエを習っていたこともありま

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ファビオ・ルイージ、「美」を語る。

2022年9月、NHK交響楽団は首席指揮者にファビオ・ルイージを迎えます。各国の一流オーケストラに客演するだけでなく、数々のオペラハウスでも実績を重ねるなど、交響曲とオペラの両輪で活躍し、その豊かな経験に裏打ちされた瑞々しい演奏は、世界中のクラシックファンを魅了しています。そして、音楽はもちろんのこと、文化や芸術、ファッションなどさまざまなカルチャーにも深い知見を持っているところもファビオのユニークさのひとつ。どんなものから影響を受け、その豊かな美的感覚を育み、そしてどんな思いで音楽を奏で続けているのか。首席指揮者就任に先駆けて、全4回にわたってファビオが語る「美」の秘密に迫ります。

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#3 香りと音楽。それはいずれも、 “イメージ”からはじまる。

「香水の部屋」にお邪魔して音楽と並び、ファビオ・ルイージ氏が深い愛情と熱意を注ぐ分野に「香水」がある。氏のお住まい、チューリヒ湖を望む古い館の一角にしつらえられた「香水の部屋」に一歩足を踏み入れると、そこはまるで化学のラボラトリーのような眺め。壁一面の棚に大小様々のフラスコが並び、フックにはお医者さんのような白衣がかかっている。そして窓際のテーブルにはFL PARFUMSの名を冠した自作の香水のディスプレイ。世界を舞台に活躍するマエストロは、その多忙な日常の合間に、そもそもど

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#2 パンデミック時代を生きる「美しい時間」と共に。

2021年夏。ファビオ・ルイージ氏をスイス・チューリヒのご自宅にお訪ねし、くつろいだ雰囲気の中で、楽しいお話を伺う機会に恵まれた。チューリヒ湖に面する古い館が氏の住まい。窓からはキラキラと青く光る湖面の先に対岸の丘陵が見渡せる。 「マスク、お外しになっても僕の方は構いませんよ。ちなみに僕も、そして妻も、ワクチン接種は済ませています」 コンサート会場でも街のトラム内でもマスク着用が義務づけられて久しい時期だったが、こうして対面で人と会って話す機会にマスクをどうするか、という

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#1 コンサートホールでこそ、音楽はもっとも光り輝く。

友情と信頼を築いた、N響との20年間。―初めてN響と共演された時のことを教えてください。 ファビオ・ルイージ:初めてN響の指揮台に立ったのは、20年前の2001年でしょうか。私はまだ若手の指揮者で、東京のNHK交響楽団との初共演に臨むにあたり、当然ながらとても光栄で、胸が高鳴る思いでした。極めてすばらしい伝統を誇るオーケストラであることも知っていましたから。何より、このオーケストラとブルックナーの《交響曲第7番》で、つまり同オーケストラの卓越したドイツ系レパートリーの内の1

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名曲の「ココ」を聴こう。

長くて難解なイメージを持たれがちなのが、クラシックの楽曲。現在のトレンド音楽のなかにもそのエッセンスは散りばめられていますが、いまいちどんなふうに楽しんだらいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか? この連載「名曲の『ココ』を聴こう」では、クラシック音楽にも影響を受けながら、ポップミュージックシーンで活躍しているミュージシャンたちがクラシック曲の聴きどころをピックアップし、その面白さを解説します。

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#3 孤独だからこそ生まれた圧倒的祝祭感に包まれる。 |小西遼×ベートーヴェン

長くて難解なイメージを持たれがちなのが、クラシックの楽曲。現在のトレンド音楽のなかにもそのエッセンスは散りばめられていますが、いまいちどんなふうに楽しんだらいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか? この連載「名曲の『ココ』を聴こう」では、クラシック音楽にも影響を受けながら、ポップミュージックシーンで活躍しているミュージシャンたちがクラシック曲の聴きどころをピックアップし、その面白さを解説します。                 □ 第3回は、バンド<CRCK/L

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#2 映像的な音楽が、鑑賞者の想像力をくすぐる。|高井息吹×ムソルグスキー

長くて難解なイメージを持たれがちなのが、クラシックの楽曲。この連載「名曲の『ココ』を聴こう」では、クラシック音楽にも影響を受けながら、ポップミュージックシーンで活躍しているミュージシャンたちが長いクラシック曲の“聴きどころ”をピックアップし、その面白さを解説します。                  □ 第2回は、幼少期からクラシックピアノを学んできたシンガーソングライターの高井息吹さんが、ムソルグスキーの《展覧会の絵》について語ります。10枚の絵画に触発されて作られたピアノ

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#1 予測できない展開が、聴き手の想像を掻き立てる。|額田大志×ブルックナー

長くて難解なイメージを持たれがちなのが、クラシックの楽曲。現在のトレンド音楽のなかにもそのエッセンスは散りばめられていますが、いまいちどんなふうに楽しんだらいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。この連載「名曲の『ココ』を聴こう」では、クラシック音楽にも影響を受けながら、ポップミュージックシーンで活躍する音楽家たちがクラシック曲の聴きどころをピックアップし、その面白さを解説します。                 □ 第一回となる今回は、バンド<東京

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クラシック音楽は、元ネタだ。

「クラシック音楽は、元ネタだ。」は、クラシック音楽をルーツに持ちながら現代のポップスシーンで活躍する音楽家・江﨑文武さんが案内人となり、ポップミュージックのアーティストをゲストに迎え、具体的な作曲家や曲を絡めながら、クラシック音楽と現代の音楽との関わりを掘っていく連載企画です。

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#3 バルトークの音楽理論が、ヒットソングの礎に。

※記事中に出てきた曲や冨田さんの手掛けられた楽曲を、ひとつのプレイリストにしました。ぜひ記事を読みながら聴いたり、曲の共通点を探してみたりして、お楽しみください。 “ポップス耳”でも単純にかっこいい。江﨑文武:冨田さんとは、アーティストのkiki vivi lilyやNazのプロデュース、数年前の<T.O.C Band>(*1)でご一緒させていただいていますが、このプライベートスタジオには今日初めてお伺いしました。いやあ、機材や本の数がすごいですね。圧倒されてます(笑)。

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#1 バッハはビートルズへ、ベートーヴェンはYMOへ。

街中で流れるポップミュージックの中にも、実はクラシック音楽のエッセンスが図らずとも入りこんでいます。曲の中にその一部がそのまま引用されているものだけでなく、音の重ね方やメロディーの作り方に関して影響を受けた音楽の元を辿ればクラシック音楽に行き着くことも。その関わり方のカタチは様々です。「クラシックは、元ネタだ。」は、クラシック音楽をルーツに持ちながら現代のポップスシーンで活躍する音楽家・江﨑文武さんが案内人となり、ポップミュージックのアーティストをゲストに迎え、具体的な作曲家

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#2 グリーグの「ヒット曲」を、ポップスのフレーズに。

バルカン音楽やシャンソンなどヨーロッパを中心とした世界の音楽をルーツとしながら、独自の世界観をつくる姉妹ユニット、<チャラン・ポ・ランタン>。実は、彼女たちの楽曲には、ヨーロッパ民謡やクラシック音楽がたくさん隠されています。 たとえば、2015年にリリースされた「メビウスの行き止まり」という楽曲。こちらは、2021年10月のN響定期公演池袋Cプログラムでも演奏される、グリーグ作曲の《ペール・ギュント》が元ネタになっているとのこと。この曲を引用した背景や、どのようにアレンジして

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ミュージシャンたち、N響へ行く。

「ミュージシャンたち、N響へ行く」は、普段はポップスのフィールドで活躍するミュージシャンたちが、N響の楽員たちと語らったり、リハーサルの現場やコンサートを訪れたりすることで、彼らの視点で、クラシック音楽の隠れた魅力を引き出していく連載企画です。

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#4 ルールと自由の狭間で、トランペットが語る音とは。

※このコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。 先輩に連れて行かれて20数年。トランペットを始めたきっかけとは。佐瀬:今日はよろしくお願いします。N響の練習所、初めて来たのですが、めちゃめちゃ大きな建物でびっくりしました。 菊本:数年前に改修工事が行われて綺麗になったんですよ。僕が2003年に初めてここに来た時はどこに来たのかもわからないくらいの外観でした(笑)。 佐瀬:そうなんですね(笑)。トランペッター対談ということで早速なのですが、菊本さんがトランペットを始めた

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#3 ドラムとパーカッションが共鳴。溶け合うビートを奏でるために。

※このコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。 プラスチックの縄跳びや水槽まで使うパーカッションの幅広さ。伊吹:初めてN響の練習場に来たのですが、僕が普通に生活していては到底足を踏み入れられない場所なので、いつものライブやコンサートより緊張しています(笑)。 竹島:そうですか?(笑) 今日はよろしくお願いします。早速ですが、多くのオーケストラで、ティンパニ担当とそれ以外のパーカッション担当に分けられていて、僕は後者として、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、タンバ

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#1 クラシックと、ポップスは、地続きだ。

クラシックやアンビエントなど、さまざまな音楽のエッセンスを取り込みながら活躍する音楽家であり、WONKやmillennium paradeのキーボーディスト、映画音楽作曲家としても活躍する江﨑文武さん。4歳でピアノを始め、子どもの頃はジュニアオーケストラに所属していたという彼は、その音楽活動の端々でクラシック音楽から影響を受けてきたといいます。今回江﨑さんがN響を訪れ出会ったのは、N響を指揮する世界的巨匠たちをアシスタントとして支えてきた指揮者の熊倉優さん、ヴィオラ首席代行奏

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#2 ハープってどんな楽器? 現代音楽と通じる知られざる音色。

※このコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。 “琴線に触れる”を体現した、ハープという楽器。 早川りさこ(以下、早川):今日はN響の練習場においで下さってありがとうございます。ずっとお会いしたいと思っていました。 ウエスユウコ(以下、ウエス):こちらこそありがとうございます。初めて入りましたがすごい空間ですね。壁がギザギザしていて音がよく響きそう。 早川:普段はオーケストラ80人くらいで演奏している場所なんですよ。さて、ウエスさんが今日お持ち下さったのはどんなハープ

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